成功して儲かっている人が多くの人に知られる時代になってきた。
成功者、っていうと誰が思い浮かびますか?
たぶん一番若年層にとって身近な者はYouTuberのHIKAKINさんでしょう。
筆者は20代前半ですが、子供の頃は多種多様な働き方があることを全く知りませんでした。
とてつもない才能を持った人が芸能界やスポーツで稼いだり、金持ちや超頭良い人が起業して儲かっている……まるで自分にとって別世界なんだなっていう感覚でした。
多くの人は受験で勝ち抜き、大手に就職してそこから叩き上げや転職で出世していくものだと思っていました。
その構図が大きく変わったのが2011年でしょう。
東日本大震災があり、通信手段として多くの方がスマホを持つようになりました。
それと同時にいろんなWebサービスが生まれ、ソシャゲが流行り、YouTuberやブロガーがたくさん現れました。
SNSを通して色んな活動してる人が多く見れる、というのはとっっっっても幸運なことと言えるでしょう。
またTwitterが日本で多くの人に使われてから、企業のトップの方や起業家といった実態があまり掴めない人の意見や思考も、ニュースを通してではなく本人の言葉で知ることができます。
そしてWebサイトの在り方も大きく変わりました。
今や初心者の方が何かを始めようとすると、どの分野でもやり方が詳しく載っています。
以前は本でしか学ぶことができなかった知識(プログラミング等)もサイトで無料で質の高いものを学ぶことができます。
そして学ぶだけではなく、技術をYouTubeで教える立場にもなれます。
やろうと思えば元手が少ない状態でも、時間をかければ何だってできる自由な世の中になりました。またそれをサポートしてくれるサービスもどんどん増えてきました。
この今の世の中が幸福でもあると同時に、不幸でもあります。
上位者の存在を知って学べることは同時に、自分が相対的に無知であることを早い段階で思い知らされます。
馬鹿になってがむしゃらに行動できる人は強いですが、早い内に自分はダメなんだと諦めてしまう人も多いでしょう。
それは中学生が絵を描いてピクシブに投稿したらプロと比較されて悲しくなるような虚しさに近いです。
一時期、NHKで貧困女子高生の問題が取り上げられて炎上したニュースがありました。
その根本にある相対的貧困を感じるのは、こうした成功者が可視化されて自分が相対的に貧しく感じてしまうことが理由の一つです。
でも、私はそんな今の世の中がとても生きやすくなったと感じています。
2011年頃の不況期は自殺者数はとても多かったですし、僕の友人も同時期に自殺しました。
昔と比べて無料の娯楽もたくさん増え、就職率や経済状況も改善しつつあります。
成功者を身近に感じるのは参考にする上でとっても良いことですし、これから先もどんどん新しいことをする人が増えてほしいものです。
2011年から大きく変わった世の中で、東京オリンピックを控えた2020年頃にはどうなっているのか楽しみでもありますね。
みなさんも気になるものがあれば、景気が良い内にやってどんどん発表した方が良いでしょう。
どんな種から成功者が生まれるのか、それは誰にも分かりませんから。